赤ちゃんが
泣きやんでくれない. . .

赤ちゃんが激しく泣いて何をしても泣き止まないことを「コリック」といいます。

コリックは一般的な症状ですが、不明な点が多く、親や世話をする人たちには、しばしば悩みの種となります。

コリックの診断基準

「健康で成長障害がない子どもが、過敏・興奮・号泣の発作を1日3時間以上続け、
これが一週間に3日以上という状況が1週間あればコリックとする」とRome IIIの診断基準では定義されています。
(Rome Ⅳ:小児の機能性消化管障害の診断基準)

コリックの原因は、様々な理由が考えられていますが、
ひとつに赤ちゃんの腸内細菌のバランスの乱れによるものだと、最近の研究で明らかになってきています。

赤ちゃんの腸内細菌には善玉菌が多く、そのバランスは離乳食をとり始める頃から成長とともに変化していき、 3歳くらいまでに大人の
腸内細菌と同じバランスになります。

この過程で、バランスが上手く形成されないと、
おなかに強い痛みを生じる原因になるのではないかと考えられているのです。

夜泣きの放置とアレルギーの関係

夜泣きを放置された赤ちゃんの追跡研究では、
10 年後のアレルギー障害リスクを高める可能性が報告されています。

10年後における児童のアレルギー障害に関する評価

  • 乳児期に夜泣きを放置された児童
  • 乳児期に夜泣きが無かった児童

Savino, F. et al (2005 )Acta Paediatrica Volume 94, Issue Supplement s449, pages 129–132,October 2005

アレルギーの病気(食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、花粉症など)は、子どもの長引く病気の第一位です。

夜泣きを正しくケアすることは、赤ちゃんの腸内細菌の形成を健康に促すことであり、
成長する過程で発生する様々な病気のリスクをさげることにもつながります。

「夜泣き」短縮のカギは、
ロイテリ菌

※1. Savino et al. Pediatrics 119(1)124-130(2007)
夜泣きの激しい90名の新生児(生後 11〜80日)にL.ロイテリ菌を28日間投与した結果、
95%の新生児が、開始時で泣いている時間が平均197分/日から開始後28日後平均50分/日以下まで短縮された。

ロイテリ菌が悪玉菌と戦い、
他の善玉菌を増やし赤ちゃんの腸内細菌のバランスを健康的に整えていきます。

母乳由来の乳酸菌「ロイテリ菌」は、初乳とともに赤ちゃんの体内に入って生着し、
人の体を守る力となる特別なプロバイオティクス乳酸菌で、世界90の国と地域の医療機関で採用されています。